Let's dive in

伊良部島 スキューバダイビングライセンス取得顛末記

アクアプール エッセイ

"DAY-0"

ご近所のダイビングショップとのお話で、ショールームのプールを使ってダイビングライセンスの講習を行うことになりました。
筆者はダイビングについては全くの初心者なんですが、ここ宮古島の海でスノーケリングをした際に眼下のダイバーを眺めては「彼らはどんな景色を見てるんだろうな~」なんて、ちょっと羨ましく思っていたんですね。
今回、図らずもライセンス取得の話を頂き、折角の機会なんで挑戦してみようと思うに至ったのであります。

前日に結構なボリュームのテキストを渡され、一夜漬けで勉強します。
圧平衡?中性浮力?・・・始めの頃はチンプンカンプンでしたが、読み進めていくうちに面白くなってきました。
飛行機の勉強をした時も感じたことなんですが、”知る喜び”を満たしてくれるための勉強ってのは面白いですね。
学生の時分に、今はツマラナイけど将来オモシロイ事をするために勉強しているんだよってイメージが出来ていれば、もっと身が入ったかも、なんて思いました。

興味深かった事の一つに”人体への影響”があります。肺の過膨張障害、減圧症、はたまた酸素中毒などと恐ろしげな字面が続きますが、正しく知り正しく対処する事でこれらの障害はしっかりと防げるという事を学びました。
空を飛んだり海中に潜るという行為は本来陸上に棲む我々には全く不自然な状態に身を置く事になる訳で、そこには必要な器材や知識は勿論のこと、周到な準備と過剰なまでに安全への意識が求められるんですね。
海においても空であっても、これは大自然に対する畏れや謙虚な姿勢、ひいては環境への意識という事に繋がって行くんじゃないかと思います。

アクアプール エッセイ

"DAY-1"

朝からプールでの講習が始まります。
インストラクターはとても気さくで楽しい雰囲気の方で、まずは一安心です。
ダイビングはリスクを伴うスポーツであるという事は重々承知していますが、基本は楽しむためのモノですんで、イヤな雰囲気のなかではやりたくないですよね。

早速、器材の内容と取り扱い方の説明を受け、プールの中へ。
ここで初歩的な訓練を行いますが、一番驚いたのが水中での姿勢でして、うつぶせの状態で静止しようとするんですが、これが出来ない。
何とかバランスを取ろうともがくうちにクルっと回転してしまいます。
重い器材を身につけているんで、知らず知らずの間に無駄な力が入っているんですね。

また、体のバランスが崩れているのも原因であるとも言われました。なるほど。
長年の生活習慣によって筋肉の付き方なんかも偏ってきますしね。
”とにかく力を抜いてリラックス”を繰り返し教えて頂き、浮遊の感覚を掴むことができました。
どんなスポーツにも言える事だと思いますが、ストレスの掛かった状態での”脱力”が如何に大切であり、また難しい事であることか。
かのイチローもかく語りき、「バッティングで一番重要な事は”脱力”です」・・・なるほど。

アクアプール エッセイ

プールでの講習のあと、近くのビーチでファーストダイブ。
ここでインストラクターの言っていた、プールで行う初期訓練の有用性を実感することになりました。
初心者にとっては各器材の位置さえ覚束ないのに、波や流れの影響を受けながらそれらを操作し、さらに様々な課題を行うってのは結構大変な事なんです。
泳ぎに不安のある人にとってはなおさらです。イザという時に足が着くプールなら安心ですからね。

インストラクターにとっても有用なんだろうと思います。
今回はマンツーマンで教えていただきましたが、複数の時は大変でしょう。
不安定な環境下で全ての生徒に目を配り、気を遣わなきゃならないですもんね。

海から戻り、即刻プールに飛び込みました。真水のなんと気持ち良い事か!
一息ついてから学科の講習と試験を終え、1日目が終了しました。

アクアプール エッセイ

"DAY-2"

2日目はボートに乗り込み、ポイント目指して伊良部を出港です。楽しみ :)
船長でもあるインストラクターはボートについてもかなりのこだわりがあるようで、この船もダイビング向けにいろいろと改造しているそうですよ。
向かうは伊良部・下地エリアに数多くあるポイントの一つです。
宮古島には沢山のダイビングショップがありますが、ほとんどは結構な時間を掛けて伊良部・下地までやってくるそうです。
こちらのショップは伊良部島にあるので移動に時間が掛からないですし、自社所有ゆえに乗り合いにならず、少人数でゆっくりとダイビングを楽しめるのもいいですね。

この日も台風の接近に伴い午後から波が高くなるとの予報だったんですが、全てのスケジュールを終えてもさほどタイトな感じではありませんでした。
明日帰るという方が一緒だったんですが、存分に楽しまれたみたいです。
残念ながら翌日の飛行機は飛ばなかったみたいですけどね・・・。

アクアプール エッセイ

ポイントに到着し、昨日の講習を思い出しながら準備を始めます。
BCDという浮力調整が出来るベストにタンクやレギュレーターなどの器材をセットします。
各器材の位置関係を把握していないと水中でジタバタする事になりますので、しっかりと覚える必要があります。
マスクを付けたら視界が制限されますのでなおさらですが、まあ、これは慣れの問題でしょう。

今日は3ダイブして、全ての講習を終える予定です。
最初の2本で水中でのアクシデントへの対応やダイブコンピューターの使い方、コンパスを使ったナビゲーションなど、様々な課題をこなしてゆきます。
当初はちょっと苦労した水中での浮力調整、これのコツを掴むと俄然楽しくなって来ます。

肺への空気の出し入れで微妙な姿勢変化ができるようになると、海底近くで停止したり深度を変えたりって事がラクになってくるんですね。
特に最後のダイブでは「楽しんでいきましょー」と言われたように、廻りの景色も楽しめるようになってきたんです。

アクアプール エッセイ

それは、想像を遙かに超えた世界でした。
美しい蒼のグラデーション。無重力な浮遊感。色彩豊かな海の生き物たち。目にしたこともない地形の妙。そして静寂。これほどまでに素晴らしくも恐ろしげな世界があるとは。
途中で見たさらに深いブルーの世界にもそそられながらもボートに戻り、全ての課程が修了したのです。

宮古島には幾多のダイビングスポットがあり、初心者から上級者まで、それぞれに違った世界を楽しむ事ができるそうです。
ビーチやスノーケリングで目にする美しい海は、その下にまた格別な美しさを秘めているんですね。

アクアプール エッセイ

今回お世話になったインストラクターは楽しい方で、教え方も単にマニュアルをなぞるのではなく、勘所を押さえた指導に好感が持てました。
楽しむコトを前提としながらも、重要なことには厳しい姿勢は豊富な経験によるものでしょうし、それが生徒の信頼感にも繋がっているのだと思います。
陸ではただオモロイおっちゃん(失礼!)なんですが、水中ではやたらと格好良く見えたのは単なる錯覚でしょうか。


最後に、”深遠なるブルー”への扉を開いてくれたアクアプールの大内氏、そしてインストラクターの下山氏に満腔の謝意を表したいと思います。

伊良部島ダイビングサービス REEF
伊良部島ダイビングサービス REEF

お世話になったショップです。
伊良部島と下地島の間にある美しい入り江に面した抜群のロケーションにあり、ホテルやレストラン、スーパーも併設されていますのでなにかと便利です。
気さくで親切なスタッフの皆さんも好印象でした。
ロゴをクリックすると ”REEF” のサイトへリンクします。

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