This is LA

ロスアンジェルスでのあれこれ 2004/4/16

アクアプール エッセイ

"Hit the Road"

朝9時半に横須賀を出て3時間、ようやく成田空港に辿り着きました。
午後3時のフライトなんですが、良いシートを取りたいがため時間前にチェックインするのです。が、豈図らんや既にいっぱいで座席の指定は出来ないとお姉さんは宣う。ドーシテ?
しかし、こんなにアクセスの悪い国際空港ってのは珍しいと思います。初めて来る外人さんは、さぞや面食らうでありましょう。
なにせターミナルが少ないがゆえにヘタすりゃ沖止めバスの旅だし、やっと到着したと思っても狭い到着ロビーで右往左往して、さらに数時間を費やさなければ都心に出られないのですから。

つまらない意地の張り合いはやめて、とっとと羽田を使えるようにして下さい。
いろいろとご事情はお有りでしょうが、国辱から国益への大転換ですよ、これは。

アクアプール エッセイ

"Smoke or Non?"

およそ9時間かけてLAXに到着。
ニコチン欠乏症にじりじりしながらイミグレを通過して、ようやく外で一服です。
暫くぶりにタバコの毒素が体中に染み渡ってゆく快感に浸ります。
先客のおじさんもニコニコしながら「Dizzy?」、こっちも「Oh Yeah!!」。
むべなるかな我が同士よ。

もし、どこかのエアラインが喫煙便をつくったら、アジアのビジネスマンは大喜びだろうなと思うのですが。
パイロットやスチュワーデス、いや、フライトアテンダントの皆様もスモーカーが多いんだし。
健康の為なら死んでもいいと言う健康バカの多いLAでは、タバコというとヒステリックな拒否反応をされるんですが、実際には多いんですよね。お好きな方が。
太鼓腹を盛大に揺らしながら、スモッグの下でジョギングに勤しむ方々を見て首を傾げたくなるのは、マイノリティになってしまった者ゆえの僻みでしょうか。

アクアプール エッセイ

"Never Give Up"

さっそくレンタカーをピックアップすべく、バスに乗り込みます。
今回は、荷物を運ぶ都合上それなりのクルマを手配しようとしたが、ナイというので大きめのクルマを予約しておきました。
が、念のためカウンターで聞いてみると、今度はアルという。でも値段がちょっと高い。
「オンライン予約が出来なかったから他のクルマにしたんだぞ。だから同じ値段にしてくれ」などと理不尽なゴネかたをしてみたのだが、さすがにこれは通らず、おとなしく引っ込みます。

結局は、当初の目論見どおりピックアップトラックを借りられたんですが、このいーかげんさがアメリカです。
もちろん腹の立つこともままありますが、この最後までどーなるか解らない、またはどーにかなってしまうという社会事情が、アメリカ人の "NeverGive Up" 精神を育ててきたって言うのは、ちょっと穿ちすぎの見解でしょうかね?

アクアプール エッセイ

"Breakfast at..."

いつもであればスターバックスでコーヒーなぞを飲みながら一服なんですが、今回は趣を変えて "Wienerschnitzel" で朝食を・・・。
店名の発音は難しいのだがチリドッグはウマイ。ドロリと溶けたチーズとチリソースがフレンチフライに覆い被さっているのもウマイ。
チリソースが程よい辛さの日本人好みの味付けなんで、日本でも流行ると思いますけど。
朝からコンナモノ食べるなんて考えるだけでゲップが出そうですが、LAの爽やかな空気のせいでしょうか、アメリカに行くと食えてしまうんです。

他にもファミリーレストランなんかで食する、典型的なアメリカンブレックファストも大好きです。
お代わりを断っても、「本当にぃ?」と言いながらカップを満たしてしまう、わんこそばのようなコーヒーも大好きです。
帰りがけにバケツのようなドリンクのカップを "Refill" して行くのも、ウェイトレス達のプロフェッショナルなスマイルも本当に好きですが、やっぱりチップは面倒ですね。

アクアプール エッセイ

"Cheap Enough"

今回のお宿、いわゆるモーテルです。自分の部屋に直接出入りできるので、私はこのスタイルが好きです。安いし。

ここは朝飯付きではあるものの、ドーナツやベーグルの類にコーヒー、それにフルーツでもあれば上等な部類です。
実際にはかなりショボイものなんですが、"必要にして十分" です。
トイレにまでカーペットが敷き詰められ、ちょっと外出するだけで部屋の花が変わっているような高級ホテルじゃ素っ裸でウロウロ出来ません。
"Cheap Enough" って言い方が有るかどうかは知りませんが、その考え方はアリだと思ってます。

安いんだからこんなモンで充分、より良いサービスが欲しければ、その分お金を掛けるという割り切りを、どちらも何のためらいもなく選択できる潔さっていうのは、本当の高級を知るが故の大人の文化では無いでしょうか。
普段はTシャツ短パンにビーサンで、「Yo,Men」なんて言ってるあんちゃんが、タキシードにポンパドールをビシッと決めてリムジンでパーティーに乗り付ける、なんてのを見ると、もう敵わないなあって感じです。

アクアプール エッセイ

"Wanna Drive?"

写真は、偶然遭遇した事故ですが、どうもストレッチャーに乗ってるオバサンが消火栓にぶつかったみたいです。真っ直ぐな道路なのに。
ここでは、"クルマ持ちにあらずんば人にあらず" ですから、簡単に免許が取れますので、信じられないような運転をしている人をよく見ます。
受験費用も安くて、要は免許を取ってから自己責任でスキルアップしなさいという事なんです。
初心者に100点満点と高額な費用を要求する日本の制度とは全く異なるのですが、まあ、これは価値観の違いという事ですかね・・・。

近頃は走っているクルマが綺麗なLAですが、私がアメリカに住み始めた当初はまだボログルマが多くて、いろいろな出来事に出会いました。
前を走っているクルマが突然火花を散らしたと思ったら目の前にマフラーがぶっ飛んできたり、エンジンフードがバコーンと開いてしまってパニクってるヤツがいたり、いきなり燃え出しちゃうヤツもいたりで、しかもこれ、フリーウェイでの話です。

アクアプール エッセイ

なかでもビックリしたのが、ラスベガスへ向かう途中のこと。
砂漠の道を走ってたら、もの凄い爆発音とともに黒くて大きいドーナツみたいなのが飛んできたんです。反対車線から。
ビックリしただけでその場は済んだんですが、これはさんざん酷使されてきた大型トラックのタイヤが、高温を引き金に破裂してしまうのだそうです。

そういや地元でも、タイヤの皮らしき物体が路肩に転がっているのをたくさん見かけてました。あな恐ろしや。
レインシーズンの初日もけっこうエキサイティングです。ボログルマ達が垂れ流したオイルが雨と共に浮き上がってきて、素晴らしくスリッパリーになるんです。
あっちでスピンしてます。こっちで故障してます。おまけに、そこら中が洪水してます。
洪水なんか毎年同じ場所で起こるんだから直せばいいのにって思うのですが、雨なんざ年に数日しか降らないから「まあいーだろう」という事なんでしょうね。私もすぐ慣れましたけど・・・。

アクアプール エッセイ

信号もすぐ壊れるんですが、"Four Stop" なるシステムがありますので、めったにパニックになりません。
これは交差点で先に止まったクルマに優先権があり、直進・右左折にかかわらず進めるというもので、同時の場合は右側のクルマが優先権を持っています。
片側4車線の十字路だと、16台のクルマが「次はどいつだ?」なんて戦々恐々としながら通過することになるんですが、それでもパニックにならないのは大したモノです。
住宅地やショッピングモールの駐車場でも、ほとんどが "Four Stop" ですので町並みがキレイです。

多くの交差点では赤信号でも右折が出来ます。もちろん青信号側に優先権があるのですが、気を付けなければいけないのは左折信号で進んでくる対向左折車ですね。
直進車線より左折車線の方が、先に青になりますんで。
また、夜中になると交差する道路にクルマが来ない限り、メインストリートの信号はほぼ "青"のままになります。で、クルマが通過するとすぐ"青" に戻ります。
速度制限もメリハリがはっきりしていて、郊外なんかでは気持ち良く走れる反面、住宅地ではスピードをかなり抑えないといけません。
緊急車両やスクールバスなんかへの対応も日本よりキッチリとしてます。取り締まりが厳しいという事もあるんですが、これは理に叶っていると思いますね。

アクアプール エッセイ

日本には無いシステムとして、フリーウェイにカープールレーンというものがあります。
2人(郊外では3人なんてのもありますが)以上乗っていれば走行しても良いという車線が設置されていて、朝夕のラッシュアワーなんかでは混雑を尻目にスイスイと走れます。
でも、出入り口も設定されているので、自分の降りる出口をちゃんと把握していないとちょっと危ないです。なんせ4車線以上も跨がなきゃならないんでね。
カープールレーンを使いたいがためマネキンを乗せたり、「私のお腹には赤ちゃんがいるの」なんていう女性がいたりして、まあ、どこにでも悪知恵を働かせる輩がいるもんですが、もちろん違反です。罰金も高いです。

アクアプール エッセイ

何はともあれ、クルマをスムーズに流すための様々な工夫は、さすがにモーターシティ(デトロイトとは違う意味でね)の面目躍如といったところですか。
めったやたらに信号機を付けまくり、とにかくスピードを落とさせることが正義と考える日本とは違って・・・、いや、もうやめましょう。

アメリカは土地が広いからねって言葉に収斂されがちですが、私は違うと思います。
もっと根本的な問題、 "移動の自由" って考え方じゃないでしょうか。まあ、ここらへんの問題は突っ込み出すときりがないので、さらっと流します。

いずれにしても、ここはクルマの国、ロスアンジェルス。
マリブやサンディエゴなんかの海岸線を流すのも良し。
サンタモニカマウンテンのワインディングロードを飛ばすのもまた良し。
コンバーチブルでもレンタルして、LAの青い空を堪能してみてください。

エッセイ トップに戻る